裏うらなか雑記

新ブログ「うらなか書房のあやしいグッズあり〼」

うらなか書房のあやしいグッズあり〼

上記に移転しました。今後は上記の新ブログで、ホラーなもの奇妙なものB級っぽいものについての紹介などをしていきます。よかったらご覧ください!

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シュルレアリスム展

シュルレアリスム展を観て来ました。

今回、特に何がお目当て、という訳ではなく、何となくこれは観といた方がいいかな……と半分お勉強気分だったのですが、行ってよかったです。これぞシュール、これぞアート、といった展覧会でした。

シュルレアリスムというと、どうも賢い人たちのスカした遊戯? 的なイメージがあり、本で読む限りではそんなにハマれなかったのですが、今回生で目にした所かなり楽しめました。特に改めてじっくり見ると写真にいいものが多かったように思えました。

ドラ・マール

聞いたことある名前……と思ったら、ピカソの恋人だった女性らしいです。googleで画像検索したらピカソの絵ばかり出て来てちょっと残念。貝から手が生えている写真は正にシュール、という感じですが、他にも、少年が腰に手を当ててそっくり返っている写真(まねをする子ども)、少年が少年をかついでいる写真(無題[夢幻的])が何とはなしに不気味でした。

クロード・カーアンの「無題[手]」という写真もよかったです。3つの手が重なっていて、1番上の手の小指にあたる部分が小さな手に置き換えられているという……文章で書くと???ですが……残念ながら画像見つからずです。

絵ではヴィクトル・ブローネルの初期作品がかなり気になりました。勉強不足で、この人のことは今回初めて知ったのですが、「モティーフについて」という絵と、「光る地虫」、それと欲望の解剖学シリーズに惹かれました。眼球や鼻がもちのように伸びて先端が絵筆のようになっていて絵を描いていたり、女性(?)が宇宙人らしきものにビームで攻撃されていたり、口からクワガタの角のようなものが生えていたり……とこれも文章にすると???ですが、こちらは上記リンクから画像が見られます。

この人の作品は結構たくさん展示されていましたが、1930年代に描かれたものや作られたものが精彩を放っているように思えました。キツネの剥製と木のテーブルを組合わせたオブジェがあったのですが、これも何がイヤって、頭部が尻尾の方に向かって吠えているような形になっているのが何だか気持が悪いのです。何かこう、座りが悪いというのか……。

この人の作品に限らず、シュルレアリスム自体が中盤〜終盤にかけて徐々に失速していったのかな、という感じがありました。本物の獣骨や鳥の羽を使ったりという作品はまァ面白くなくはないのですが……絵もオブジェも、ちょっと「やることなくなってきちゃった」雰囲気が漂っているような気がしました。
私がもっとも苦手なのは、様々なものを入れた小瓶が箱の中に収められていて、「博物館」と名付けられていたりする作品……コンセプチュアルアート? のはしりのようなもの……それと幾何学的? なオブジェやそれを写した写真など(こういうのは割と初期の頃からあるようですが、後半特に目立っていたような)……こういうものの魅力は私にはまだちょっと理解できなかったかなァ……という次第です。

しかし「いつ、どこで、誰が、どうした」というようなゲームで、
甘美な――死骸は――新しい――ワインを――飲むだろう
なんてカッチョイイ文章、一生にいっぺんでよいので作ってみたいものです。まず先頭の「甘美な」という語句が照れ臭くって到底出て来そうにないですが……。
前から薄々思ってはいたのですが、芸術家というのはちょこっと、いや大分ナルシストでないとやっていけないものなのだろうという感が強まりました。

5月15日まで開催されているそうなので、まだの方は行ってみてもよいかもしれません。
好き嫌いはともかくとして、何らかの刺激はあるのではないかと思われます。

シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)

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